巻出・巻取機は、シート状の樹脂や金属、繊維などの基材を設定張力にて効率よく巻出し、巻取る装置です。
本装置は、コーターやスリッターやカレンダーなどのシート加工装置に付帯することで大量生産に必須の装置です。
加工する基材や目的に応じて多種多様な方式が存在します。
巻出・巻取機の選定は、使用する基材や作業の目的よって異なる為、ニーズに合わせた仕様を選ぶことが重要となります。
巻出・巻取方式の種類 | ||
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センタードライブ方式 | 素材の中心軸を直接駆動して巻取る方式で、 シンプルな構造ながら安定した巻取が可能です。 |
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トルク制御方式 | 巻出・巻取の軸トルクを調整または制御する方式。 | |
ダンサ(段差)方式 | ダンサロールは、基材張力の変動に追従して一定の張力に調整または、制御する方式。 | |
タッチ/ニアロール方式 | 原反に一定の押圧力を負荷させて巻取る方式(タッチロール方式) 基材の表面に凹凸があったり、過度に押圧力を負荷させずに巻取る方式(ニアロール方式) 共に巻取り中の巻ずれ等の不良を防止するのに適します。 |
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サーフェイス方式 | 原反をローラー上に設置し、ローラーに駆動を掛けて巻出・巻取る方式。 重量物や原反径の大きいものも安定して巻出・巻取が可能です。 |
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フリクション方式 | フリクションシャフト1軸に対して各個軸と呼ばれる部品を複数組付け、軸方向へ各個軸に負荷させて各個軸の摩擦力を活用して巻取る方式。 | |
その他方式 | 上記は一般的な方式となります。 他にも様々な方式が御座いますので、ニーズに応じた方式をご提案可能で御座います。 |
お客様のご要望を丁寧に伺い、ニーズに最適な製品をご提案いたします。
巻取り開始径が最小Φ3.0 mmから対応可能で、非常に小さな軸径からでも作業を始められるのが特徴です。小径ロールへの巻替えが求められる場面では、精密さと安定したテンション管理が重要です。この装置は、巻取の際に基材を傷つけることなく、高い精度で作業を行うことが可能です。
巻取基材 | ご相談ください。 |
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この巻出・巻取機は、最小1.0 N/cmという極低張力での巻出・巻取を実現します。薄くて繊細な基材、例えば、薄膜や延伸などの繊細な基材などの取り扱いに最適です。基材にかかる負担を最小限に抑えることで、シワや変形を防ぎ、均一で高品質な巻取が可能です。こうした低張力対応が可能な設計は、特殊基材や高精度を求められる製造工程において非常に重宝されます。
巻取基材 | ご相談ください。 |
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当社は、培ってきたコンバーティング技術を駆使して医療・医薬・包装・電気電子・建材・車両などの幅広い分野のニーズに対応した製品を提供しています。 お客様にとって最適な巻出・巻取をベースとしてコーターやスリッターやラミネーター、カレンダーなどの製品を実現します。 是非、ご相談またはお見積のご依頼をお待ちしております。
お気軽にお問い合わせください
巻出・巻取機は、自動車関連、医療関連、電気電子関連、建築関連、航空宇宙関連、化学工業関連など様々な業界で活躍しています。
2次電池関連では、銅・アルミ箔やポリオレフィン系樹脂などの材質で製作されています。
正極(+)、負極(-)、セパレータ基材の搬送では繊細な基材であるため張力を精密に制御された巻出・巻取機が用いられています。
巻出・巻取方式 | センタードライブ方式+ダンサロール方式 |
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センタードライブ方式+タッチ/ニアロール方式 |
内装用の壁や天井、床などに使用される建材に様々な材質の基材が使用されています。これら基材は、巻出機や巻取機を使用して合板や木板などに張り合わすために巻出・巻取機が用いられています。
巻出・巻取方式 | センタードライブ方式+トルク制御方式 |
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裏面に接着剤が塗布されたシールの材料であるタック紙や粘着テープ、絆創膏などに巻出・巻取機が用いられています。
巻出・巻取方式 | センタードライブ方式+タッチ/ニアロール方式 |
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サーフェイス方式+ダンサロール方式 | |
フリクション方式+タッチ/ニアロール方式 |
医療用マスク、消毒用シートなどの衛生材において不織布が使用されています。
伸縮性のある不織布の搬送においては、低張力での巻出・巻取機が用いられています。
巻出・巻取方式 | センタードライブ方式+トルク制御方式 |
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センタードライブ方式+ダンサロール方式 |
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